ワールドグランドチャンピオンズカップ2017(グラチャンバレー2017)

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RESULT試合結果

日本の試合結果・女子

日本の試合結果・女子 - ランキング - 星取表 - 女子全試合結果

最終順位

1位 中国
(5勝0敗)
2位 ブラジル
(3勝2敗、勝点11)
3位 アメリカ
(3勝2敗、勝点7)
4位 ロシア
(2勝3敗、勝点7)
5位 日本
(2勝3敗、勝ち点6)
6位 韓国
(0勝5敗)

9月10日 日本×中国

チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
2勝3敗
1 22 26 18 16 -
中国
5勝
3 25 24 25 25 -
【第1セットのスタメン】
新鍋 理沙 4
ウィングスパイカー
新鍋 理沙
SHINNABE, Risa
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-11
  3. 173cm/64kg
岩坂 名奈 (c) 3
ミドルブロッカー
岩坂 名奈 (c)
IWASAKA, Nana
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-03
  3. 187cm/76kg
内瀬戸 真実 18
ウィングスパイカー
内瀬戸 真実
UCHISETO, Mami
  1. 公益財団法人
    日本バレーボール協会
  2. 1991-10-25
  3. 171cm/70kg
荒木 絵里香 5
ミドルブロッカー
荒木 絵里香
ARAKI, Erika
  1. トヨタ車体クインシーズ
  2. 1984-08-03
  3. 186cm/78kg
佐藤 美弥 12
セッター
佐藤 美弥
SATO, Miya
  1. 日立リヴァーレ
  2. 1990-03-07
  3. 174cm/61kg
井上 琴絵 21
リベロ
井上 琴絵
INOUE, Kotoe
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-02-15
  3. 162cm/53kg

【戦評】

第1セット

中国のエース、朱婷(シュ,テイ)の力強いスパイクも光り、序盤から中国リードの展開に。しかし、日本も、今大会初の先発起用となった佐藤美弥が多彩な攻撃を展開。荒木絵里香もスパイクやブロックで奮起し、中国に追いすがった。すると、内瀬戸真実や岩坂名奈のサーブで相手を崩し、新鍋の鋭いスパイクも冴え、13-12と逆転。その後も荒木や野本梨佳が点を重ね16-15とリードを保った。終盤は、守備も攻撃も一歩もゆずらない一進一退の攻防が続く。しかし、20点以降に中国が立て続けにスパイクを決めると一気に25-22。日本は接戦を制せずセットを落とした。

第2セット

相手のブロックやサーブで乱されると、朱婷(シュ,テイ)を中心に点を重ねた中国が、第1セット同様、序盤から流れを保った。しかし、岩坂のクイックが決まると、そこから野本や荒木が躍動。点差を1点に縮めた。すると中盤、中国の攻撃に押され10-14と劣勢の展開になるも、岩坂のブロックや連続サービスエースで13-14と追いすがる。終盤も、内瀬戸の技ありのスパイクや井上琴絵の俊敏なレシーブが光り日本が意地を見せ、新鍋の連続サービスエースで23-23。最後は、内瀬戸、佐藤に代わって入った堀川真理がともにブロックアウトでブレイク。25-23でセットを奪取した。

第3セット

第1、2セットと同じメンバーでスタート。新鍋がコースをついたスパイクを叩き込むも、中国が高さとパワーのあるスパイクで点を重ね、じわじわ点差を広げた。しかし、荒木の移動攻撃や新鍋、野本の巧みなスパイクでブレイクすると、11-11。日本が意地を見せた。中盤も、今日大活躍の内瀬戸の相手ブロックを利用した攻撃も光り、サイドアウトの奪い合いとなるも、中国の多彩な攻撃に対応しきれず20-16。中国リードで試合は進んだ。そのまま流れを掴めず18-25。中国に王手をかけられた。

第4セット

第3セットと同じメンバーをスタートに起用。序盤から点の奪い合いとなったが、中国が、高いブロックでの得点を機に、サーブでも日本を崩し、バックアタックを絡めた多彩な攻撃で奮起。ブレイクを重ね、13-6とリードし日本との差を大きく広げた。日本も、負けじと新鍋や野本のスパイクでサイドアウトを切り応戦するも、高いブロックや力強いスパイクで勢いに乗った中国に太刀打ちできず。最後も、鍋谷や新鍋が見せ場をつくったが、リズムを作れないまま25-16で試合終了となった。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)
P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督

 

「全日本が始動してから、たくさんの応援ありがとうございました。気持ちが切れそうなところを、負けてはしまったが、最後まで力をふりしぼって選手たちはチャレンジしてくれたと思います。課題もそれだけ多いし、そこは分析し、来シーズンへ向けて準備したい。この5日間、結果には満足していないが、強豪国相手に競り勝ったりセットを取ったのは選手たちの自信に繋がったところもあると思うし、いい経験ができたと思う」

 

荒木絵里香

 

「いい形で点数を取れている場面もあったが、中盤から終盤にかけて被ブロックが増えたり、相手の強打や軟打に簡単に点を取られていた。終盤に手詰まりになってしまったところが反省点。しかし、チーム全員で戦えたし、チームとして成長できたと思う」

 

佐藤美弥選手

 

「中国の強さの前に自分たちで崩れてしまった部分があり、力の差を感じた。やるべきことができなければ、勝つことは難しいな、と思った。今大会は出場機会が少なかったが、もっと身に付けるべき技術があるし精神力も足りないと思うので、この悔しさを無駄にしないように今後取り組んでいきたい」

 

キャプテン・岩坂名奈選手

 

「今日はスタートで出場しましたが、自分の力不足で負けてしまった。キャプテンとして、チームを引っ張ることができなかったし、チームが勝つためにすべきことがたくさんあった。選手としてもキャプテンとしても、成長していきたい」

 

【女子大会最終順位】

1位: 中国(5勝0敗)
2位: ブラジル(3勝2敗、勝点11)
3位: アメリカ(3勝2敗、勝点7)
4位: ロシア(2勝3敗、勝点7)
5位: 日本(2勝3敗、勝ち点6)<
6位: 韓国(0勝5敗)

9月9日 日本×アメリカ

チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
2勝2敗
2 25 21 28 21 12
アメリカ
3勝1敗
3 22 25 26 25 15
【第1セットのスタメン】
新鍋 理沙 4
ウィングスパイカー
新鍋 理沙
SHINNABE, Risa
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-11
  3. 173cm/64kg
荒木 絵里香 5
ミドルブロッカー
荒木 絵里香
ARAKI, Erika
  1. トヨタ車体クインシーズ
  2. 1984-08-03
  3. 186cm/78kg
内瀬戸 真実 18
ウィングスパイカー
内瀬戸 真実
UCHISETO, Mami
  1. 公益財団法人
    日本バレーボール協会
  2. 1991-10-25
  3. 171cm/70kg
石井 優希 7
ウィングスパイカー
石井 優希
ISHII, Yuki
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1991-05-08
  3. 180cm/68kg
奥村 麻依 13
ミドルブロッカー
奥村 麻依
OKUMURA, Mai
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-10-31
  3. 177cm/66kg
冨永 こよみ 10
セッター
冨永 こよみ
TOMINAGA, Koyomi
  1. 上尾メディックス
  2. 1989-05-01
  3. 176cm/67kg
井上 琴絵 21
リベロ
井上 琴絵
INOUE, Kotoe
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-02-15
  3. 162cm/53kg

【戦評】

第1セット

序盤から、冨永こよみのサービスエースや、昨日のブラジル戦に続いて荒木絵里香のブロック、新鍋理沙の巧みな攻撃などで流れに乗った日本。8-3とリードを奪った。その後も、相手のミスや奥村のブロックでブレイクを重ね、10-3。中盤、アメリカも反撃を仕掛け点差をつめられたが、新鍋のサービスエースで勢い付くと、石井優希もコースをつくスパイクで奮起。アメリカのミスも目立ち、21-17とリードを保った。最後まで高い集中力で戦った日本は、冨永のサービスエースも出て、荒木のブロックでセットポイントとすると、最後は相手のサーブミスで25点。セットを先取した。

第2セット

第1セットと同じメンバーでスタート。荒木のクイックで1点目を奪うと、石井や奥村麻依も躍動し、多彩な攻撃を仕掛けた日本。小幡真子や新鍋らの守備も光り、日本らしい粘りを見せた。中盤、スパイクミスが続きアメリカにリードを許したが、タイムアウトで相手の流れを切った日本は、内瀬戸の軟打や荒木のブロックが機能し3連続得点。石井や内瀬戸の鋭いスパイクも決まり、16-17と差を縮めた。しかし、終盤もアメリカの技とパワーを兼ね備えたスパイクに押され、終盤も接戦が続くと、最後もアメリカの高いブロックに攻撃を拒まれ21-25。セットを奪取された。

第3セット

石井に代わり、鍋谷友理枝をスタートに起用。内瀬戸のスパイクで先制すると、冨永のサーブで相手を崩し、新鍋の相手の穴をつくフェイントで3連続得点。奥村の移動攻撃や内瀬戸の技ありのスパイクも冴え9-6とリードした。その後も、冨永が様々なポジションから攻撃を仕掛け相手ブロックをほんろう。井上や鍋谷の粘り強いレシーブも要所で光った。中盤、アメリカもミドルブロッカーを絡めた攻撃を展開し流れに乗りかけたが、後衛からはバックアタック、前衛に上がればキレのあるスパイクを叩き込み、鍋谷が突破口を開く。最後はジュースの接戦となるも、島村の移動攻撃やブロックでサイドアウトを重ね、最後は冨永のブロックで28-26。意地でセットを奪った。

第4セット

第3セットのメンバーから、奥村に代わり島村春世を先発に起用。出だしから相手のミスも目立つと、荒木のサービスエースや鍋谷の緩急織り交ぜた攻撃で8-6とリードした。しかし、そこから相手サービスエースや日本のスパイクミスで流れがアメリカに傾くと、ブロックも冴えたアメリカに、9-14と一気に点差をつけられる。鍋谷や新鍋も奮起したが、相手も日本のブロックを利用した攻撃などで点を重ね、日本はなかなかリズムを取り戻せなった。終盤も、2枚替えで佐藤美弥、堀川真理をするも、レシーブが安定せずいい攻撃展開に持ち込めない日本。25-21でセットを奪われると、メダル獲得の可能性も明日に持ち越された。

第5セット

第4セットと同じメンバーでスタート。荒木のブロックで出だしから勢いづいたが、序盤からアメリカにじわじわ点差をつけられた。それでも、鍋谷や島村が奮起し、荒木の堅実なブロックやクイックも冴え、10-11とアメリカに追いすがる日本。終盤も、チャレンジ成功でアメリカのマッチポイントを覆し、相手のサーブミスで12-14と点差を縮めたが、冷静なアメリカに抵抗できず15-12。悔しさの残る敗戦となった。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)
P3(PDF)

【コメント】

内瀬戸真実選手

「アメリカはすごくブロックがよかったが、日本も速い攻撃や時間差攻撃が通用していたと思う。明日も強いチーム(中国)と対戦するので、切り替えてやっていきたい」

冨永こよみ選手

「アメリカは非常にうまさもパワーもあって、ブロックもいいチームでしたが、1セット目のような戦い方も自分たちはできるし今日も戦えたと思うので、うまくいった部分もあったからこそ悔しい試合でした」

【順位表(9月9日終了時点)】

1位: 中国(4勝0敗)
2位: アメリカ(3勝1敗)
3位: ブラジル(2勝2敗、勝点8)
4位: 日本(2勝2敗、勝点6)
5位: ロシア(1勝3敗)
6位: 韓国(0勝4敗)

9月8日 日本×ブラジル

チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
2勝1敗
3 25 25 25 16 15
ブラジル
1勝2敗
2 18 27 15 25 6
【第1セットのスタメン】
新鍋 理沙 4
ウィングスパイカー
新鍋 理沙
SHINNABE, Risa
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-11
  3. 173cm/64kg
荒木 絵里香 5
ミドルブロッカー
荒木 絵里香
ARAKI, Erika
  1. トヨタ車体クインシーズ
  2. 1984-08-03
  3. 186cm/78kg
内瀬戸 真実 18
ウィングスパイカー
内瀬戸 真実
UCHISETO, Mami
  1. 公益財団法人
    日本バレーボール協会
  2. 1991-10-25
  3. 171cm/70kg
石井 優希 7
ウィングスパイカー
石井 優希
ISHII, Yuki
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1991-05-08
  3. 180cm/68kg
奥村 麻依 13
ミドルブロッカー
奥村 麻依
OKUMURA, Mai
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-10-31
  3. 177cm/66kg
冨永 こよみ 10
セッター
冨永 こよみ
TOMINAGA, Koyomi
  1. 上尾メディックス
  2. 1989-05-01
  3. 176cm/67kg
井上 琴絵 21
リベロ
井上 琴絵
INOUE, Kotoe
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-02-15
  3. 162cm/53kg

【戦評】

第1セット

出だしから、相手の高いブロックやクイックでブラジルが先制するも、新鍋理沙のサーブで相手を乱すと、そこから石井優希も冴え、日本が8-5とリードを奪った。そこからブラジルも反撃するが、荒木絵里香のしぶといブロックで相手にプレッシャーを与え、スパイクミスを誘う。すると、内瀬戸真実のコースをついたスパイクで勢いづき、新鍋、石井に連続ポイントも出て、流れは完全に日本へ。最後も、石井が前衛後衛いとわぬ攻撃を仕掛け、25-18。いい形でセットを先取した。

第2セット

第1セットと同じメンバーでスタート。荒木の移動攻撃やブロックで3-1とリードを奪うと、石井のバックアタックや内瀬戸のブロックの間を狙った巧みなスパイクも光った。冨永こよみのサービスエース、荒木の堅実なブロックも冴え、日本が5連続得点。11-7と差を広げた。しかし、日本にミスが出始めると一気に12-12の同点に。終盤、日本が粘りのつなぎを見せ奮闘、新鍋の技ありのスパイクで流れに乗りかけたが、相手の高いブロックに拒まれなかなか思い通りに攻めきれない。すると今度はブラジルが流れを握り、25-27でセットを奪取された。

第3セット

第1、2セットと同じメンバーでスタート。序盤から、石井のスパイクや新鍋、荒木のブロックでブレイクを重ねると、相手のリズムを完全に崩し8-1と大きく点差をつけた。その後も、荒木がブロックで完全にブラジルの勢いを止めるとサービスエースも奪う活躍を見せ、日本がリードを保った。終盤も、内瀬戸のサービスエースや相手ブロックを利用したスパイクで相手に流れを渡さずに試合を運ぶと、ミスが増え勢いを失ったブラジルに新鍋、石井が隙をついた攻撃を仕掛ける。最後は冨永のスパイクがコート奥に決まり、25-15と大差をつけ、日本がセットを奪い返した。

第4セット

ここまでと同じメンバーを先発に起用。序盤から、日本のレフトからの攻撃がことごとくブラジルのブロックの餌食になり、連続失点を奪われる。何とか打開策を見つけたい日本だったが、守備でも安定せず、お見合いする場面も。途中、内瀬戸に代わり鍋谷友理枝、石井に代わり野本梨佳を投入しリズムを変えようと試みたが、相手も軟打でうまく日本の隙をつき、終盤も苦しい展開が続くと、16-25で第4セットを落とした。

第5セット

これまでの先発メンバーから、石井を鍋谷に代えてスタート。冨永のサービスエースで先制すると、2点目もサーブで崩したところから荒木のダイレクトアタック。序盤から流れは日本へ動いた。その後も、焦るブラジルをよそに内瀬戸や新鍋のサーブで相手を乱し、鍋谷の巧みなスパイクが冴えた日本。10-4とリードの場面から、奥村のブロックや移動攻撃、内瀬戸のキレのあるブロックアウトが決まり、15-6でフルセットの接戦を制した。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)
P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督

「一昨日ロシアに負けて、(今日の)相手はブラジルで非常に力があるとわかっていたが、連敗は避けたいという思いがあり、選手たちが本当に最後まで諦めずに食らいついていってくれたな、と思う。明日のアメリカ戦も、この勢いを持って臨みたい」

石井優希選手

「今日はチームワークでの勝利だったかなと思う。2セット目は勝っていたセットだと思うので、2セット目の終盤、勝負所で自分にトスが集まったのに決められなかったり、4セット目の最初もシャットされてばかりだったり、切羽詰まった感じが出てしまったという反省があるが、勝って明日につながったことはよかった」

冨永こよみ選手

「今日は特にブラジルの高いブロックだったり、途中からすごくいいサーブが入ってきたり、軟打を混ぜてたくさん決められてしまう場面もあったが、途中から入った選手が活躍したり、自分たちの仕事がしっかりできて、フルセットだったが何とか勝利を掴むことができてよかった」

【順位表(9月8日終了時点)】

1位: 中国(3勝0敗)
2位:  日本(2勝1敗、勝点5、セット率=1.400、得点率=1.054)
3位: アメリカ(2勝1敗、勝点5、セット率=1.400、得点率=1.015)
4位: ブラジル(1勝2敗、勝点5)
5位: ロシア(1勝2敗、勝点4)
6位: 韓国(0勝3敗)

9月6日 日本×ロシア

チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
1勝1敗
1 25 18 22  26 -
ロシア
1勝1敗
3 22 25 25  28 -
【第1セットのスタメン】
新鍋 理沙 4
ウィングスパイカー
新鍋 理沙
SHINNABE, Risa
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-11
  3. 173cm/64kg
岩坂 名奈 (c) 3
ミドルブロッカー
岩坂 名奈 (c)
IWASAKA, Nana
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-03
  3. 187cm/76kg
鍋谷 友理枝 11
ウィングスパイカー
鍋谷 友理枝
NABEYA, Yurie
  1. デンソーエアリービーズ
  2. 1993-12-15
  3. 176cm/57kg
石井 優希 7
ウィングスパイカー
石井 優希
ISHII, Yuki
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1991-05-08
  3. 180cm/68kg
島村 春世 9
ミドルブロッカー
島村 春世
SHIMAMURA, Haruyo
  1. NECレッドロケッツ
  2. 1992-03-04
  3. 182cm/77kg
冨永 こよみ 10
セッター
冨永 こよみ
TOMINAGA, Koyomi
  1. 上尾メディックス
  2. 1989-05-01
  3. 176cm/67kg
井上 琴絵 21
リベロ
井上 琴絵
INOUE, Kotoe
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-02-15
  3. 162cm/53kg

【戦評】

第1セット

鍋谷友理枝のスパイク、岩坂名奈のブロックで2-0と先制。相手の高いブロックに苦しみながらも、石井優希が奮起し、新鍋理沙のサービスエースも出て8-6とリードを奪った。その後も、島村春世の移動攻撃やクイック、鍋谷の硬軟織り交ぜた攻撃など堅実なレシーブからの多彩な攻撃が冴えると、冨永のツーアタックでも点を奪うなど、積極的に攻めた日本。終盤までロシアに流れを渡さなかった。鍋谷のディグ(強打レシーブ)も要所で光り、最後までテンポのいいバレーを展開すると、最後は石井のコースを付いたスパイクで25-22。日本がセットを先取した。

第2セット

第1セットと同じメンバーを起用。新鍋のブロックアウトや鍋谷のサービスエースで出だしは先行するも、相手サーブに乱され始めると、流れを掴めずじわじわ点差をつけられた。中盤も相手の高い攻撃に苦しみ一気に6連続失点を奪われたが、途中2枚替えでコートに立った堀川真理がパワフルなスパイクを叩き込み流れを呼び込むと、冨永が3連続サービスエースを決め10-15。徐々に点差を縮めた。しかし、最後までロシアの高いスパイクやブロックに対応できず、思い通りの攻撃を仕掛けられない日本。リベロ井上琴絵もブロックフォローで懸命にスパイカーを支えたが、18-25でセットを失った。

第3セット

鍋谷を内瀬戸、岩坂を荒木に代えてスタート。新鍋や石井の巧みな攻撃が冴えるも、相手の高さに苦戦し第2セットの流れを断ち切れなかった日本。しかし、井上や冨永らのディグで粘ると荒木や石井が奮起し、11-10と逆転。中盤も、ロシアのバックアタックを絡めた攻撃に翻弄されたが、島村のクイックや移動攻撃で勢いづくと、石井の相手の穴をついた攻撃も光り、一進一退の攻防が続いた。終盤、内瀬戸や新鍋が巧みに点を重ね、石井に代わった野本も力強いスパイクを放ったが、あと1点が遠い。最後は22-25でセットを奪われた。

第4セット

第3セットのメンバーから、石井を野本に代えて臨んだ日本。その野本や新鍋が、序盤から躍動した。しかし、相手エース、ナタリア・ゴンチャロワ(#8)の鋭い攻撃に押され、攻めきれない状況が続いた。それでも、荒木が移動攻撃やサーブで貢献すると、野本のパワフルなスパイクも冴え、島村のサーブで相手のミスを誘って勢いづいた。内瀬戸のキレのある攻撃で16-15とし、そこから新鍋にボールを集めると、期待に応えた新鍋が連続得点を奪い流れを掴みかけた。しかし、ロシアの高い壁を最後まで破れず、接戦を取り切れなかった日本。28-26で悔しい敗戦を喫した。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)
P3(PDF)

【コメント】

中田久美監督

「ロシアとは非常に力の差があったと同時に、もったいない試合内容だった。特に2セット目、相手がどうのということよりも自滅という形になり、そういう隙を与えてしまうと、世界に勝っていくのは難しいと思った。バックアタックは作戦として考えず、その代わり今日はサーブとサーブレシーブを重視、そしてサイドに速い選手を置くというところで、ロシアの高いブロックで横の動きに遅れる傾向があったので、サイドできっちり攻めていくことを考えていた。今日の試合はセッターの出来がすべて。何度も点数を取るチャンスがあったのに、スパイカーを生かせるトスが上がらなかった。国際試合の中でセッターの役割を果たすことは課題。1日空いて次のブラジル戦に臨むが、気持ちを切り替えて挑戦していきたい」

岩坂名奈選手

「今日は相手にやられたという部分もあるが、自分たちのミスからロシアに流れを与えてしまったという内容だった。取るべきところで1点を取れなかったというところがあったので、そこがチームとしてうまく回らなかったと思う。残り強豪ばかりの3戦しかないので、もう一度しっかり今まで皆でつくりあげてきたことをしっかりコートの中で出せるように、チーム一丸となって頑張る」

石井優希選手

「1セット目はチーム全体としていい入りだった。競った部分もあったが、皆でつないで先手々々で攻めることができた。しかし2セット目以降はサーブレシーブから崩れて、ブロックにかかるなど苦しい状況を自分たちでつくってしまった。ロシアにやられたというより、自分たちが崩れてしまった試合だった。次の試合から高さがあり、ディフェンスもいいチームと戦うので、自分たちがしっかりゲームメークができるよう、レセプション(サーブレシーブ)からアタックにつなげるという、(チームの)テーマとしてきたことをしっかりできるようにしたい」

冨永こよみ選手

「自分たちのいいリズムで攻撃できた場面もあったが、やはりここで1点取りたいtというところや、終盤の大事な場面でアタッカーに気持ちよく打たせることができなかったことが何本かあったので、反省している。相手のサーブが良くて、パスが乱れる部分もあったが、そこはカバーできる範囲だった。しかし、もっと丁寧にレフトの選手に打ってもらえるようなトスを上げなければならないのに、それができなかった。残り3試合に向けて気持ちを新たにして臨みたい」

ウラジーミル・クジュトキン ロシア監督

「日本のバレーボールというものを心から尊敬している。大松(博文)さん、松平(康隆)さんと偉大な監督の指導を学んでわれわれも成長してここまできた。『相手を尊敬することができればストレートで勝つことができる』ということわざがある。今回、われわれの戦略を詳しく述べるわけにはいかないが、全体的にうまく機能できたと思っている。日本チームとの戦いは常に面白く、美しくなければならないと思っていて、今日は面白さをお見せできたのではないか」

9月5日 日本×韓国

チームセットカウント第1セット第2セット第3セット第4セット第5セット
日本
1勝
3 25 25 26 - -
韓国
1敗
23 21 24 - -
【第1セットのスタメン】
新鍋 理沙 4
ウィングスパイカー
新鍋 理沙
SHINNABE, Risa
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-11
  3. 173cm/64kg
荒木 絵里香 5
ミドルブロッカー
荒木 絵里香
ARAKI, Erika
  1. トヨタ車体クインシーズ
  2. 1984-08-03
  3. 186cm/78kg
野本 梨佳 23
ウィングスパイカー
野本 梨佳
NOMOTO, Rika
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1991-09-21
  3. 180cm/73kg
内瀬戸 真実 18
ウィングスパイカー
内瀬戸 真実
UCHISETO, Mami
  1. 公益財団法人
    日本バレーボール協会
  2. 1991-10-25
  3. 171cm/70kg
岩坂 名奈 (c) 3
ミドルブロッカー
岩坂 名奈 (c)
IWASAKA, Nana
  1. 久光製薬スプリングス
  2. 1990-07-03
  3. 187cm/76kg
冨永 こよみ 10
セッター
冨永 こよみ
TOMINAGA, Koyomi
  1. 上尾メディックス
  2. 1989-05-01
  3. 176cm/67kg
井上 琴絵 21
リベロ
井上 琴絵
INOUE, Kotoe
  1. JTマーヴェラス
  2. 1990-02-15
  3. 162cm/53kg

【戦評】

第1セット

序盤、サーブレシーブを乱される場面もあったが、荒木絵里香の力強い移動攻撃でサイドアウトを重ねると、新鍋理沙の鋭いスパイクで日本がテクニカルタイムアウトを先取。シーソーゲームが続いたが、中盤、野本梨佳の技ありのスパイクで3連続得点を奪うと13-11と日本がリード。その後、巧みなスパイクで点を重ねる韓国のイ・ジェヨン(#7)をなかなか攻略できず苦しい展開が続いたが、新鍋のスパイクで21-20とすると、さらに後衛に回った新鍋がサービスエースを決め23-22。流れは日本に傾いた。最後は、2連続で野本がスパイクを決め25-23。日本が接戦を制した。

第2セット

岩坂名奈のクイックで日本が先制すると、野本や荒木がサービスエースを奪い、8-4とリード。序盤からいい流れが続いた。中盤も、内瀬戸真実らの安定したサーブレシーブからミドルブロッカーを絡めた攻撃を展開。新鍋や内瀬戸が奮起し12-5と大きく点差をつけると、相手のタイムアウトを誘った。その後も、内瀬戸や野本、新鍋らがきっちり点を決め切り、サイドアウトを奪った日本。さらに冨永こよみの攻撃的なツーアタックで16-10とし、セカンドテクニカルタイムアウトとした。終盤もじわじわ追い上げてくる相手を振り切ると、新鍋のスパイクやサーブで相手を追い込み、冨永の華麗なトスさばきから内瀬戸のキレのあるスパイクで勝負あり。25-21で日本がセットを連取した。

第3セット

1点目から長いラリーとなったが、岩坂のクイックで得点。そこから新鍋のブロックと冨永のサービスエースで3-0と、日本は好スタートを切った。井上琴絵のレシーブも冴え、そこから野本がパワフルな攻撃を仕掛けると、荒木のブロックも出て、流れは完全に日本へ。中盤も、荒木のクイックや岩坂のブロック、内瀬戸や新鍋のスパイクが冴えると14-6と大きくリードし、日本は優位に試合を運んだ。しかし終盤、日本のミスも出始めると、韓国にブロックを利用した攻撃で同点に追いつかれる。それでも、岩坂に代わりコートに立った島村春世や野本に代わった石井優希も躍動し、粘った日本。最後は内瀬戸が意地で2連続得点を奪い、26-24で接戦を制した。

この試合の公式記録(FIVBウェブサイト・英語)

P2(PDF)
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【コメント】

中田久美監督

「開幕戦、かなりの緊張感の中で、内容はあまりよくなかったが、ストレートで勝てたのはよかった。韓国のサーブを一番警戒していた中で、レセプションは大きく崩されることはなかったが、もっとレセプションアタックの決定率の精度を上げていく必要がある。明日のロシア戦、気持ちを切り替えていきたい」

キャプテン・岩坂名奈選手

「皆で声を挙げていこうと臨んだが、出だしは硬くなっていたので、自分たちのテンポで試合を運ぶことが少なかった。勝ったといっても内容的にはまだまだ課題が残った。高さとパワーのあるロシア戦はサーブレシーブも含めて修正していく」

新鍋理沙選手

「すごく大事な1戦だったが、内容があまりよくなく、初戦ということで緊張もあった。やるべきことをきちんとできるように、スタートからいい入りができるようにしていきたい」

冨永こよみ選手

「初戦ということで独特の緊張感があった。個人的にも緊張して思うようなプレーができなかったが、アタッカーに助けてもらい何とか勝利で飾ることができた。韓国とは初めての顔合わせで、ブロックのシステムを頭に入れながら作戦を立てたが、積極的なコンビを使えなかった。この勝ちをきっかけに、残り試合をしっかり戦っていきたい」

野本梨佳選手

「今日は絶対に勝ちたいという思いで臨み、結果として勝ちきることができて良かった。攻撃面では点も取れていた場面もあったが、守備面で足を引っ張ってしまったので、そこは修正して少しでも次のプレーにつなげていかなければと思った」

野本梨佳選手

「今日は絶対に勝ちたいという思いで臨み、結果として勝ちきることができて良かった。攻撃面では点も取れていた場面もあったが、守備面で足を引っ張ってしまったので、そこは修正して少しでも次のプレーにつなげていかなければと思った」

ホン・ソンジン 韓国監督

「日本は基本がよくできていて、機敏でもあり、素早い技をこなせるチームだという印象で準備をしてきたが、総体的に見て日本はまだ体が重たいという印象だった。そのお陰で、今日は我々も結構戦えることができたと思っている。でもやはり日本チームは素晴らしいと感じた」

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